roco's life

いちにちななしょく

頭のなかをたれながし

私の義憤

昨日、チェーン本屋さんに立ち寄ったのでレシピ本コーナーを見てみた。

 

目に飛び込んでくるのは「時短」、「つくおき」、「簡単」、「節約」のワード。

これらのレシピが売れ筋というかトレンドなのか、平置きでずらりと並んでいた。

 

忙しすぎ、働きすぎの日本。

賃金の低所得化、貧富の格差が広がる日本。

 

トレンドワードにも納得がいくし、このレシピで救われる人がたくさんいるのはいいことだ。

 

 

 

 

 

 

だけれども、ここに私の義憤がある。

 

一冊手に取ってパラパラとめくってみるものの、作れそうなレシピや参考になりそうなレシピは半分。多くても7割程度だろうか。

節約や簡単を謳うレシピは卵やチーズ、ソーセージや練り物などの加工品を活用したものが多い。

 

これの何に私が頭を悩ませるかというと、「アレルギー」である。

 

私のパートナーは卵・乳製品のアレルギーだ。

卵や牛乳はもちろん、ソーセージやチーズなどの多くの加工品には含まれているので加工品はほとんど使えない。

(もちろん入っていない加工品もあるが、これにたどり着くまでには一苦労。今ではどのメーカーのどの商品が入ってないかとかわかるので、買うとしたらそれ一択である。)

たまに旨みのためなのか製造コストの削減なのかわからないが、卵、乳入れなくても加工できるだろってものにも入っているから困る。

 

つまり、何が言いたいかというと、アレルギー対応のメニューで「時短、簡単、美味しい」を叶えるのは結構大変なのである。

 

パートナーはあまり食にこだわりがなく「なんでもいいよ、なんなら毎日同じものでもいいし、君が食べたいものを食べればいい」というのはありがたいが、私は「毎日違うものを、食べたいものを食べたいし、何より一緒に食事する人とは同じものを食べたい」という思いがある。

外食でもないのに、同じ食卓にいるのに二人で違うものを食べるのは違和感がある。私は嫌だ。

 

 

そして外食も外食で、アレルギー対応のお店はほとんどないかメニューが超限られるので選択が大変である。

パートナーのアレルギーは遅延性で体がだるくなり起きれなくなるなど、日常生活に影響はあるものの、命には関わらないので「少しくらいは仕方ない」精神で食べてしまうこともあるが、アナフィラキシーを発症してしまう方は本当に大変だと思う。

 

アレルギーの主要品目になっている、特定原材料の「卵、牛乳、小麦、そば、えび、かに、落花生」

特に卵、牛乳、小麦の排除は、食の選択が豊かになった今の日本では特に難しい。

 

・外食の選択肢が少ない

・食べたいと思った時に食べれない(コンビニはほとんど×)

・忙しくてもお惣菜は買えない(揚げ物は全部×)

・買うものは全て原材料チェック(成分表見るのはもう癖)

・自炊せざるを得ない

 

 

 

アレルギー持ちの人がいる家庭は何かしらの食の制限を受けていることは間違いない。

 

アレルギーの人でももっと食の選択肢があれば、もっと多くの人が食の選択をできるようになれば

 

 

最近はヴィーガンメニューやグルテンフリーを謳うお店も出てきて、比較的そのようなお店はアレルギー原材料も使っておらず、私たちカップルが利用しやすいお店でもある。

きっと「誰かにとって優しい」メニューは必然的に「体にいい」「地球に優しい」メニューでありたくさんの人にとって食の選択肢が増える一助になると思う。

(パートナーもよく言っているが、マイノリティにとって生きやすく、優しいことはマジョリティにとっても生きやすく、優しいことであるというのはどの場面においても言えることである。)

 

だから私はいつかアレルギー対応のカフェを経営したいと思うし、もっと多くの人が安心して食事をできる場所や選択肢を提供したい。